ひるまのこども yoshiekids

働くお母さん、おとうさんへ。学童保育の指導員(子3人あり)から昼間のこどもの様子をご紹介。こどもはいつもこんなことしていますよ~

先生との相性

「相性」ってどんなところにもありますよね…モノとモノ。人と人。

 

大人同士の相性、こども同士の相性もありますが「大人とこども」同士の相性も必ずあります。

でも大人とこどものパターンの場合、大人の方が絶対的に強い立場なんで大人が折れてあげるというか、あわせてあげないといけないと私は思います。特に大人がこどもに関わる職業をしている場合は絶対。

でも…

残念ですが、あわせられない人もいる。こどもに折れてあげられない人…

そういう人が「先生」という立場になってしまうとなかなか大変やな…と思います。

 

一番つらいのが自分のこどもの担任になった場合。

相性合わないから、先生の評価はまずマイナスからのスタート…。

「えーなんで??」みたいなことも続々と。

自分のことなら自分で言える。

でも「こどもの担任」というポジションなんで…なかなかもどかしいですよね。

モンスターペアレンツとか思われたくないしなー、とか…。悶々…。

 

と、自分が親の立場でそういう思いをしたので、

仕事の学童で出会うこどもたちには絶対にそう言う気持ちにさせたくない!と日々思っている訳です。

(↑まあ、これって、あたりまえのことなんですがね)

 

でも皆さんのなかには先生からのマイナス評価をうけて悩んでおられるかたもいるかと思います。

本当に、ほんとうに常識的で良心的な先生の、フラットな立場から見ての「評価」なら気にしてもよいかと思いますが、

何となくこどもさんと「あわないなー」と思われる先生のマイナス評価は

「一意見」としてさらっと流してよい場合もあるかな、と思います。

 

わたしの見る限り、小学校の先生も学童の先生もやっぱり人間で、いろんな方がおられます。

中にはびっくりするようなことする方もおられます。 残念ながら…。

なので、いろんな所で、いろんな人にこどもさんをみてもらって、いろんな人からいろんな意見を聞いてみるのが良いかなあ…と思うのです。

 

まあ、なんやかんや言っても親が心配するより

こどもちゃんは賢いので

「こいつ、あかん!」

と思ったら、そういう人にはそういう態度で接していますし、

「こいつ、結構わかっとるやん」

という大人には素顔の自分を見せています。

こどもの「人を見る目」はものすごく鋭いです。採用時の面接官に加えたらいいんちゃうかな~と思う時もあります(笑)

 

 

 

 

学童 家に帰ってしまう問題

学童で一番の悩み、かつ「あるある」なのが

「こどもが学童に行く日なのに、家に帰ってしまう(またはどっかにいく)」です。

 

原因はいくつも考えられますし、また学年、学童の立地なども関係してきますが

私が見てきたケースを見ていきますとその理由は

 

◎友達の誘いにのってしまった(断り切れない)

◎普段見たことない光景への好奇心(学童の時間みんななにしてるのかな~?とか)

◎アカンことをやってみるスリルを味わう

 

または

 

◎親を困らせてみたい(または自由を味わいたい)

◎学童に居場所がない(一時的な友達関係の悪化や指導員との相性が悪い)

◎集団生活がそもそも耐えられない

 

…といったところでしょうか。

圧倒的に多いのは上位3つで、こどもらしい「好奇心」というかポジティブな原因から発生しているものです。(だからといって良いわけではない。)

 

これは「なぜあなたは学童にいかなければならないのか」

という理由をこんこんと、くりかえし話すのが大切かと思います。

 

また、「学童に行ってくれることでどんなに親が安心して働けているか、行ってくれることでどんなに親は助かっているか」伝えてあげてください。

 

 

下位の3つは比較的少ないのですが、こちらの場合だと本当に長引きますね。

 

◎親を困らせたい

これは性格的に流されやすいタイプの子だったりすると、上位の「好奇心」からの理由だと親御さんも本人も思うのですが、こどもの心の根本では「親御さんの気を引きたい」という気持ちがあるので「気が引ける」までなかなかなおりません…。

自由を味わいたい子は習い事でぎっちりスケジュール組まれてる子が多いかな…

ちょっとキャパがパンパンなのでしょうね…自分で「もうあかん」といえないので行動でアピールしています。

 

◎居場所がない

これは日々こどもがだしてくる信号をキャッチしていることが大切かと思います。

行きたくなくなるまでため込まないように、まわりの大人がなんとかしてあげて欲しいとおもいます。

ただ指導員との相性があわない…場合はつらいですね…。でも残念ながらありえないことではないので、日ごろからこまめに学童の話をこどもさんからきいてあげてください。

 

◎集団生活があわない

これはあります。でも本人が悪いわけではないので(個性の問題)

こどもとよく話し合い、どうすれば放課後を安全にすごせるか一緒に話し合うことが大切かと思います。

いくら話し合ってもやっぱり小1を一人で家に置いておくのは心配ですよね。だから「2年までは頑張ろう…」とか、「宿題が自分でできるようになったら」とか目標をきめるのもよいかもしれません。

 

 

もちろん学童の立地も関係してくると思います。

(そもそも送迎の学童にはこんなことおきません。)

校内にあるのか、少し歩いていくのか、も大きな問題ですし

学校のそばに楽しい公園があったり、またショッピングセンターがあったりしたら

かなり誘惑度はたかいですね。

またいろんな問題が絡み合っている場合が多いので

「帰った~?またか…」」

で放置せず、

これを「こどもの気持ちを聞く良い機会」だととらえて

指導員も親御さんもしっかり向き合ってあげてほしいな、と思います。

 

 

 

小1のふでばこ問題

新一年生の皆さんは年明けから徐々に入学グッズを買いそろえられると思うんですが、新しいものを揃えるって大変ですが、ワクワク楽しいですよね。

 

たぶん皆さん、サンリオ系の可愛らしいもの、ポケモン妖怪ウォッチ(…は最近はちょっと下火なのかな?)で揃えられると思うんですが

小1…というか

小1にかかわらず小学生ってほ~んと

「ふでばこに集中力を奪われる」または「ふでばこが現実逃避の入り口」な

生き物なんです!

 

私は学童で働いてるから特にそう思うのかもしれませんが

午後になるとこどもの集中力はダダ落ち…

 

そこに好きなキャラクターの描いてあるふでばこがあると、ほーんとずーっと開けたり閉めたり…ふでばこのキャラクターをノートに写したり、

そのキャラクターを油性マジックでなぞったり(←これは謎な行動ですが、多くの子のふでばこのキャラはマジックで縁取りされています!)

友達のふでばこのぞいたり、付属の鉛筆削りをとったりはめたり…。

 

学年が大きくなるとポーチ型のふでばこ持ってくる子がいるんですが

いらんものがいっぱい入っていて

その整理をはじめたり、キャップをつけたりはずしたり…

 

まあ、私たちがこどものころから変わっていない、といえばそうなんですが

むかしより「そそられる」ふでばこが増えているのも事実です。

 

なんで、私は自分の子には超シンプルな、キャラクターなしの箱型を買いました。

もしお子さんが「遊んでしまうタイプ」だと思ったら

シンプル系のふでばこをおすすめします!

 

今は赤、黒、青だけじゃなく

素敵な色のものも販売されていますよ。

小学校低学年・個人情報対策

金曜日、学童に帰ってきたときからご機嫌な小2女子。

 

「どうしたん?」と声をかけると、今晩からお出かけするといいます。

「どのに行くの?」と聞くと、おばあちゃんち。

「何で行くの?」と聞くと車。

…そこからは

明日はいとこの運動会で、一緒に見に行くけど、その子の保育園はめちゃ駅の近くで、近くにユニクロがあってその家族の服はほぼ全部ユニクロ

などなど。小2女子は一気にお話してくれました。

 

こんな感じでちょっと水をむけると、こどもってお話をきいてくれたうれしさ、またはお話ができるうれしさでどんどんなんでもしゃべってしまうですよね。特に小学校低学年は。

 

「昨日の晩御飯、焼き飯。毎晩焼きめしや~」から

「うちの車は○○」「こんどハワイにいく」「お父さんずっとゲームしてる」から

「もうすぐ家買うから、昨日新しい家を見に行ったら、人住んでた。(←ちょっとびっくりしていた感じでした。)」とか

「うちのお父さんとお母さん、めちゃけんかするねん」

「きのう○○君泊まりに来たわ(←おそらくお母さんの彼氏)」…まで。

 

あんまりプライベートな話になりそうだと、大人が途中で話を変えるんですが、

とにかく、お家の人が思っている以上に、こどもはべらべらとしゃべっています!

しかも大声!(怖!)

 

なんで、大人ができる個人情報保護対策としては

 

◎外でしゃべられたくない事柄は、極力こどもたちの前では話題にしない!

◎なんでこうなっているのか、説明してあげる

(理由がわかれば「この事は外でしゃべっていい」のか「秘密にすべきことか」が

こどもなりになんとなくわかる)

 

ですかね…。

こうした日々の努力がこどものいるご家庭において、個人情報を守るうえで大切かと…

ちなみに、こどもって聞いていないふりをして、めちゃ聞いていますよ!!

お母さんへの愛

学童で盛り上がる話題といえば「誰のお母さんが一番怖いか」。

 

だいたいみんな「俺(私)のお母さんがいちばんこわい!」といって、どんだけ怖いかを教えてくれます。

(たまーに「あいつのお母さんめちゃ怖い…」とこっそり話してくれる子もいますが。)

 

今日お話しした子は

「私のお母さんは鬼から生まれたからめちゃ怖い」と教えてくれました。

そこからは

「お母さんはなぐる(←今のご時世、人聞きが悪いっ!受け狙いで話を盛っているのばれてるよ~。)」

「お母さんおならする(←これは事実だとおもいます。人間だからおならもするよ)」と暴露合戦になるので、話題をかえて場の雰囲気を調整するのですが

…みんなすごい楽しそうなんですよね。

「怒るの、うちのお母さんだけじゃないんや。」「みんなおこられてるんや。」

ってわかってホッとしてるようでもあります。

 

そんななか「俺のお母さんは悪魔や。めちゃ怖い」

「でもな…優しいときは女神や!!!」

と告白してくれた小3男子。

か、かわいい!!!!正直もん💛誰も照れて言えないことを、よく言った!感動した!!

こういう時、「ああ!この一連の会話、お家のひとに録画して見せてあげたいなあ~!」と心の底から思います。

年長さんは公園へ行こう!

先日、就学時検診のことを書いたので新一年に関するお話をひとつ。

ここ何年か思っていることがあるんですが、それは

「こどもたちの筆圧、よわっ!」ということです。

 

学童では宿題の時間があり、みんなの字を見る機会があるんですが…新一年生、ふにゃふにゃの字を書く子が多いんですよね。

鉛筆の問題もあるかもしれません(すんごく安い鉛筆は見ていて書きにくそうです。)また、慣れない字を書いて緊張しているのかもしれませんが…

やっぱり握力の問題かな…。

 

それと筆圧が気になったくらいの時期からなんとなく

ブランコにのれない(こげない)、ジャングルジムから降りれない、うんていでぶら下がれない…と遊具で遊べない新一年生が増えた気もします。

 

調査をしたわけじゃないのですが、やっぱりこの二つ、関連があるような気がしてなりません。だって両方握力いりますもんね。

遊具で遊べない子に話をきいてみると

「公園であんまり遊んだことない」子が多数でした。

保育園や幼稚園から帰るともうお外はくらいので、家の中で遊びますよね。休日は車に乗ってお出かけにいったり、イベントにいったりしてるみたいなんですが、地元の公園などで身体を動かして遊んではいないみたいでした。

こういうことを見ていると「公園で遊ぶ」というのは些細なことですが、こどもたちの体の成長には大きな役割があるように思います。

また、こどもは(と、いうか人は)苦手なことは避ける傾向にあるので、小学校に入ってうまく遊具で遊べなかったら、違う遊びを選択しますよね。それでどんどん上手にできる子との差が広がると…それが運動に対する苦手意識につながってしまいます。

 

また、一年生の体育は校庭の遊具を使って身体遊びが多いので、遊具が苦手=「体育が苦手」という意識に繋がってしまっても…残念ですよね。

 

まだ春まで時間はあります。なんといっても今は気候のいい季節です。

休日、地元の公園に行って遊具でいっぱい遊んでみてはいかがでしょうか?

なんせ「無料!」ですしね。おすすめです。

 

心配なことがあれば何でも言ってみて欲しいっ!

うちの地域の小学校では今日が就学時検診でした。

もうそろそろ、学童の申し込みも始まりますね。(地域によって差がありますが)

まだ秋ですが来年度新入学のこどもたちにとってはいろいろなところで着々と準備が始まっていますね。

いよいよ一年生!!親御さんたちのお気持ちはいかがですか?

私の場合は「やっとお迎えから解放される~!(喜)」というのが一番でしたね。

でも「留守番できるのかな?」「勉強ついていけるかな?」とか不安もいっぱいでしたね~。

 

誰しも新しいことが始まるにあたって、不安があるとは思うのですが、

もし、今現在、保育園や幼稚園でおこさんの様子を見ていて

「うちの子は小学校で本当にやっていけるのだろうか?」

と、もやもやと不安が渦巻いている親御さんがいたら、ぜひ勇気を出して就学時検診のときの先生や入所予定の学童の指導員、または専門家や市の担当課の人に相談してみてもらえたら、と思います。

 

学童でも、新一年生の入所にあたってご相談を受けることが多々あります。

「やっていけるでしょうか?」「すぐ泣いちゃうんです」「落ち着きがないんです」「お友達とのトラブルが多くて…」「新しいこと、知らないことが苦手で…」などなど。

事前にご相談いただくと、職員も学童の生活についてご説明もできますし、受け入れに当たっての準備もできます。物理的な面での工夫もできます。

 

でも、親御さんの方で「こんなこと言ってもよいのかな…」と悩んだまま4月を迎えてしまうと、親御さんもこどもさんも不安なまま新生活に突入してしまい…ちょっと大変かな…と思うんです。

 

「進学」「進級」って、小さな子にとったらものすごい生活の変化であり、ストレスなんですよね。そこに「不安」があるととってもしんどいかな~と思います。

 

また、4月って親御さんのお仕事も異動やらなんやらでバタバタしちゃいませんか?そうなると体力も気力もギリギリで、こどもさんのことを考えないといけなくなってしまし、とっても…しんどくなっちゃうんです。

 

なんで、もし今、不安があるなら是非、「ちょっと不安!」って、早いうちに口にだしちゃいましょう!

相談しちゃいましょう!

聞いてみたら不安が晴れることもあるし、対策が練れることだってあります。

もしかしたらサポートがつく場合もあるし…それに「入学前はものすごく不安だったけど、そんなことなかった~取り越し苦労だったわ!」でも全然大丈夫ですよね!

とにかく言ってみることが大切かなと思います。

 

私に関して言えば、人に「自分の不安を話す」って大きな決心のいること。

それを勇気を出して話してくれたんですもんね。

絶対に「相談してくれた親御さんの味方になりたいな!!」って思います。

ほかの人も同じだと思いますよ。

ちょこっと勇気を出して、あなたの味方を増やしてくださいね。